【勝利】攻撃型卓球におけるサーブ:地区大会突破に必要な技量とコツ

卓球でサーブする女性

こんにちは、あきとです。

卓球で地区大会突破を目指してがんばっている攻撃型選手向けの記事です。

「サーブで得点したい」
「サーブのコツが知りたい」
「サーブの基本戦術が知りたい」
「渾身のサーブを出したのに…なんで」

このような悩みに答えます。

攻撃型にとって一番の武器は3球目攻撃です。
この攻撃を成立させる上でサーブがとても重要です。

また、サーブに自信が持てるようになると気持ちに余裕が生まれます。

攻撃型VS攻撃型を対象とし、地区大会突破を目標とした場合のサーブの考え方について説明します。
また、主なサーブのコツについても解説します。

中高生の方向けを意識しておりますが、一般選手の方にも適用できます。

この記事を書いている私は中学まで地区大会止まりの選手でしたが、高校ではダブルスでインターハイに出場することができました。
シングルスでも、安定して地区大会を突破できるレベルにまで成長できました。

サーブ練習を徹底的に行ったため、結果に繋がったと考えています。

経験を基に解説します。

攻撃型卓球におけるサーブ:地区大会突破に必要な技量とコツ

卓球でサーブする男性

結論、切れた下回転 or 横下回転サーブを相手コートにて2バウンド以上で出せるようになることが必要最低ラインです。
(切れた=回転量が多い)

逆に言えば、切れた下回転 or 横下回転サーブを出せるようになれば、地区大会突破を目指す上で十分に戦えます。

これができるようになったら、横上回転・ナックルサーブを練習します。

同じフォームからインパクトの瞬間のみラケットの角度だけを変えて出すのが理想です。

そのため、切れた下回転・横下回転サーブのフォームを固めるのが先です。

順番に解説します。

切れた下回転サーブを出すコツ

図1のように、相手選手から見て打球面の裏側が見える向きに3~5度くらい角度をつけてインパクトします。
インパクトの瞬間だけぐっと力を加え、ボールの底を強くこすります。

また、インパクト時は図2のように台とラケットが平行になるようにします。

台の横から見た下回転サーブ

図1:下回転サーブ 側面図

台の正面から見た下回転サーブ

図2:下回転サーブ 正面図

まずは山なりに打ってみて、回転量を確認しましょう。ボールがこちらに戻ってくるレベルであれば角度はOKです。

次に、上記角度を維持したまま

・ネットすれすれの低い軌道
・相手コートで2バウンド以上

となるような力加減を模索してください。

自分の中でちょうどよい力加減が見つかったら、体に染み込むまで繰り返し練習しましょう。

フォームを安定化させ再現性の高いサーブとするためには、肘を腰につけ振り子のように動かしインパクトの瞬間だけ手首を使うとよいです。

切れた横下回転サーブを出すコツ

切れた下回転サーブが出せるようになったら、下回転同様図1の角度を維持したまま図3のようにラケットを台に対し少しだけ傾けてインパクトします。

下回転の切れ具合を維持しつつ、かつ台上でボールの軌道が曲がっていれば合格です。

台の正面から見た横下回転サーブ

図3:横下回転サーブ 正面図

横上回転サーブを出すコツ

切れた横下回転サーブが出せるようになったら、同じフォームからインパクトの瞬間だけボールをこすり上げます。

大事なのは、インパクトの瞬間だけです。
同じフォームからインパクトの瞬間だけ角度を変えるようにすることで、下回転 or 上回転が分かりづらくなります。

ミスや甘いボールを誘発するのが狙いです。

ナックルサーブを出すコツ

図4のように、相手選手から見て打球面が見える向きに3~5度くらい角度をつけてインパクトします。

またインパクトの瞬間はボールをこすらず、そっと前に押し出します。

ナックルサーブ

図4:台の横から見たナックルサーブ 側面図

横上回転サーブと同様に、こちらも角度に変化をつけるのはインパクトのときだけです。

下回転 or ナックルが分かりづらくなるように意識し、ミスや甘いボールを誘発しましょう。

ロングサーブを出すコツ

ロングサーブはインパクト時にボールをこすり上げ、台に打ち付けるようにして出します。

・放物線の頂点がネットすれすれ(図5)
・コートにバウンドする2点が最も長い距離(図6)

となるように力加減を調節し押し出します。

台の横から見たロングサーブ

図5:ロングサーブ 側面図

台の上面から見たロングサーブ

図6:ロングサーブ 上面図

ロングサーブはミスが起こりやすいです。

長い軌道となるように意識するあまり、ボールがアウトするリスクがあります。

県大会上位~全国大会レベルの選手でも、ときどきミスする様子を見かけます。

頃合いの力加減を模索しましょう。

また、練習時は台の角につぶれたボールを置き、そのボールを狙って練習するようにしましょう。
命中率8割が目標です。

フォア側が弱い選手とバック側が弱い選手両方に対応できるようにするために、両方のコースを練習しましょう。

サーブの構成・頻度

サーブのお勧め構成・頻度は、【勝利】卓球で地区大会を突破するための戦術【全国経験者が解説】にまとめています。
併せてご覧ください。

切れた下回転サーブを出す真の狙い:地区大会突破戦術

サーブの真の狙いは3球目攻撃を成功させることにあります。

上述で切れた下回転サーブ or 横下回転サーブを必要最低ラインとした理由は、相手にツッツキレシーブさせてこちらが先に攻撃できるように誘導したいからです。

サーブは主導権を握っている状態のため、安定した攻撃が確立していないとサーブ頼みの考え方になりがちですが、この考え方だと得点を伸ばしにくいです。

体感的な難易度としては、

レシーブ成功率(2球目) > ブロック成功率(4球目)

であるため、3球目攻撃まで視野を広げた方が得点率を伸ばせます。

サーブ得点+ 3球目攻撃得点トータルで8割取りに行くスタンスで練習しましょう。

・自分サーブ → ①相手レシーブミス or ②相手レシーブ成功
・②相手レシーブ成功 → ③甘い or ④きつい

と分解した場合に、①③トータルで8割くらいを取りに行くイメージです。

例えば、サーブを10回出して得点率3割なら、レシーブされた残りの7割も積極的に狙っていきます。

返球される想定で、3球目攻撃のためのサーブと捉えましょう。レシーブ時に攻撃されなければ合格です。

あとは、あなたが3球目攻撃を決められるかどうかがカギです。

「サーブで点が取れた!ラッキー」

3球目攻撃の考え方については【勝利】卓球で地区大会を突破するための戦術【全国経験者が解説】にて詳しく記載しています。
併せてご覧ください。

卓球で格上と戦う場合のサーブ:地区大会上位戦術

結論、切れた下回転 or 横下回転サーブを主体で出しましょう。9割くらいです。

もちろん

・ネットすれすれの低い軌道
・相手コートで2バウンド以上

が大前提です。

ボールが1バウンドで相手コートから出た場合、間違いなく攻撃されると思ってください。
フルスイングが飛んできます。

上述の通り、サーブの真の狙いは3球目攻撃を成功させることにあります。
格上の相手に対し先に攻撃できるようになれば、勝機が見えてきます。

最後に:サーブで悩んでいる攻撃型選手へ

いかがでしたでしょうか。

本記事では地区大会を突破するための必要条件として、切れた下回転 or 横下回転サーブを出せるようになることとその狙いについて説明しました。
また、主なサーブのコツについても解説しました。

この記事が、あなたを後押しするきっかけになれば嬉しいです。

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